メアリー・スチュアートと一緒にフランスへ行った4人の女官の名前は全員メアリー
1547年、スコットランドのメアリー1世は危険を避けてフランスに渡ります。その時、養育係のJanet Stewartのほかに4人の女官が随伴します。Mary Beaton、Mary Seton、Mary Fleming,、Mary Livingstonの4人で、全員メアリーでした。ちなみに、Janet StewartはMary Flemingのお母さんです。
スチュワート朝のスチュワートは執事
語源はSteward、執事のことです。スチュワート朝の初代王、ロバート2世は世襲のスコットランド執事長の一族で、曽々祖父の代からStewart姓を名乗っていました。執事長と言っても王のお世話係の筆頭ではなく、執政、家宰、宮宰など、王の代行に相当する最高位の役職です。
王様やってもいいけど、勝手にやって
1701年、英国議会は英国の国政が難しくなる人が英国王になれないよう王位継承法を制定します。どんな内容かというと:
・ステュアート家の血を引いていないと駄目
・夫婦揃ってイングランド国教会信徒でないと駄目
・外国出身の王は、イングランド国外の領地に出兵する場合、議会の承認が必要
・イングランドを出るには議会の承認が必要
結果、ジェームズ6世の曾孫の一人、ハノーファー選帝侯国王、ゲオルク・ルートヴィヒが英国王になったんですが、ほとんどドイツにいて英国の政治に興味がなく、英国の政治は内閣に一任していたそうです。
プロテスタントで反フランス、しかも議会に全て任せてくれると言う理想の人選だったようです。
人質だけど立派に養育、イングランドのお友達に仕立てる
ロバート3世は11歳の息子、ジェームズが暗殺されるのではと思い、彼を友好国のフランスに保護してもらおうとしましたが、乗っていた船がイングランドに拿捕されて彼はロンドンで人質生活に入ります。ロバート3世はショックで亡くなったとか。
ところが、当のジェームズは18年間ロンドンで暮らす中で立派な教育を受け成長、完全な親イングランドとなって奥さんもイングランド王家からもらいました。ただ、スコットランドに戻ってジェームズ1世として即位すると厳格な統治と併せて反感を買い、暗殺されてしまいます。
結納金は島
ジェームズ3世はデンマーク王の娘と結婚、ジェームズ3世は持参金を要求しましたが、お金が無いので、とりあえず当時デンマーク領だったオークニー諸島とシェトランド諸島を持参金として渡し、持参金の支払い後に返してもらうことになりました。が、結局支払いはなく、スコットランド領になりました。
スコットランドにはスコットランドのお金がある
日本の銀行で英国ポンドに換金すると、Bank of Englandのお札が出てきますが、スコットランドにはBank of Scotland、The Royal Bank of Scotland、Clydeside Bankの3種類のお札があり、流通しています。Bank of Scotlandはウォルター・スコット、The Royal Bank of ScotlandはArchibald Campbell、Clydeside Bankはロバート・バーンズなど額ごとに違う有名人が絵柄に採用されています。
湖も湾もLoch
ネス湖など、スコットランドでは湖をLakeでなくLochと呼びます。が、地図を見ると良く分かりますが、スコットランドでは湾もLochと呼びます。
バグパイプは武器
1745年のカロデンムーアの戦いで、ジェームズ・リードという男が逮捕され、王権に対する反逆の罪で告発されました。彼は戦場でバグパイプを吹いていました。弁護士は「武器を持っていなかったので無罪」と主張しましたが、検察は「ハイランド連隊はバグパイプの先導なしに突撃しない」と論じました。法廷は「バグパイプは武器」との判断を示し、アラン・リードは絞首刑の上四つ裂きになりました。
この判決の影響は長く続き、軍の集計でラッパやドラムが楽器のリストに載っているにも関わらず、バグパイプは剣や銃と並んで武器のリストに載せられたそうです。
キティちゃんのタータンがある
スコットランドのタータンはScottish Register of Tartans Act 2008という法律で規定され、The Scottish Register of Tartansが管理していますが、そこにはちゃんとHello Kittyというタータンが登録されています。ほかにMacMillan/Isetan、Black Watch/Isetan Men's、sakura、japanese、kansai2、NHK Asaichなどの登録があります。適正な手続きさえ踏めば、誰でも登録できるようですね。
ワラビーを放し飼いにしている島がある
ローモンド湖にあるInchiconnachanという島には1940年代に島の所有者によってワラビー(小型のカンガルーの仲間)が持ち込まれ、野生化しています。
タータンタックス
スコットランド議会には税を上下3%の範囲で上下させる権限が与えられており、タータンタックスと呼ばれています。
パブリカン
ちょっと古い言葉ですが、パブの店主をパブリカンと言います。けっこう昔の話ですが、死刑の執行人はパブリカンの仕事でした。縛り首の床を落としたりする仕事です。そんなことをパブの店主がするのかと思うでしょうが、死刑執行の日、そのパブは繁盛するのが常だったようです。
警察官
スコットランドでは通常警官は銃を携行していません。特別な場合に限って許可が出るようです。
世界中にスコットランドの地名がある
以下をご覧ください
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Scottish_place_names_in_other_countries
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