スコットランドのインターネット事情

スコットランドのインターネット事情

現代人、特に若い人たちの間で携帯電話やスマートフォンは必須のコミュニケーションツールとなっており、旅行中といえども使えない状態は避けたい人たちが多いはずです。また、インターネットを利用した便利なアプリも多数存在しており、使えばさまざまな場面で活躍してくれます。

ここでは携帯電話やスマートフォンをスコットランドでも使い続けられるようにするための情報を提供しています。

日本の携帯電話会社のサービスをそのまま使う

金銭的な問題を無視するなら、日本の携帯電話会社のサービスを利用するのは賢明と言えるでしょう。だいたいどこの会社も同じような価格で、日本への通話は1分180円、滞在国から日本以外の国への通話は1分280円、滞在国での国内通話は1分80円程度です。長電話は禁物ですが、必要最小限の通話は、ちょっと高いですが、便利さを考えると我慢できる範囲といえるでしょう。

ただ、日本からかかってきた場合も1分110円などがかかったりします。また、メイルも使えますが、SMS1通100円、インターネットは1パケット0.2円というのは、決して安くはありません。1パケットは128バイト、インターネット上の写真は小さいものでも50~100キロバイトくらいはありますから、1枚の写真を100円とか、150円払って見ることになります。また、WEB1ページがどのくらいの大きさか分かりませんので不安です。

幸い、各社ともパケット使用は従量制でも最高料金は2980円ほどとなっており、際限なくかからないようになっています。docomoでは24時間使い放題のサービスもあり、登録やアプリの操作が必要ですが、価格は1日1280円です。

が、各社とも「対象外の国・地域では従量制課金となるため、料金が高額となる可能性があります」 とあり、不安が残ります。また、1~2日なら良いかもしれませんが、1週間毎日使えば2万円越えてしまいます。海外旅行の必要費用と割り切れない人もいるでしょう。

各社価格表

docomo:https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/area/view.html?country=2340000&term=
docomo:海外パケ・ホーダイ:https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/charge/kaigai_pake_hodai/index.html
au:http://media.kddi.com/extlib/pdf/mobile/service/global/area_europe_lte_03.pdf
au海外ダブル定額:http://www.au.kddi.com/mobile/charge/packet-discount/kaigai-double-teigaku/lte/
Soft Bank海外パケットし放題:http://www.softbank.jp/mobile/service/global/overseas/web/packet-flat-late/

WiFiの利用と危険

最低限の通話やメイルは仕方ないとして、インターネットの使用に携帯会社の海外サービスを使いたくない人にはWiFiの利用が奨められます。時間制限や個人情報の入力を求められる場合もありますが、高速で基本無料です。

WiFiは多くの空港、駅、公官庁、図書館、ホテル、レストラン、パブ、コーヒーショップで提供されており、The Cloudというシステムでは地図上でアクセスポイントを探してくれて、事前の登録を行えば、自動接続もしてくれます。

主要なWiFi

ScotsRail:http://www.scotrail.co.uk/free-wifi
The Cloud:https://play.google.com/store/apps/details?id=net.thecloud.fastconnect&hl=ja
Starbucks Coffee:http://www.starbucks.co.uk/coffeehouse/wireless-internet
Heathraw::http://www.heathrowairport.com/heathrow-airport-guide/services-and-facilities/internet-access
Edinburdh Airport:http://www.edinburghairport.com/prepare/services-and-facilities/internet-access
Glasgow Airport:http://www.glasgowairport.com/im-arriving/passenger-info/
Inverness Airport:http://www.hial.co.uk/inverness-airport/airport-information/airport-facilities-shopping-and-departures-/

ひとつだけ注意しなければいけないことがあります。それはWiフィッシングと呼ばれるもので、空港などの公式なWiFiサービスを装って、個人情報を盗用したり、ウィルスを感染させたりするフィッシング詐欺のことです。これを避けるにはWiFi提供者の示すURL(インターネットのアドレス)以外のものにつながないことが大切です。

これを避けるため、以下のことに注意しましょう。

・知らないWiFiにつながない。
・できれば、あらかじめ無線LAN親機の識別番号(SSDI)を調べておくと安全。
・似たような名前のWiFiがあったら注意する。WiフィッシングのWiFiは公式な名称に似た名前を持っていて、Evil Twinとも呼ばれます。
・無料のWiFiを利用中は個人情報の入力は避けます。パスワードを入力や、特にクレジットカード番号の入力は危険です。
・選べるならThe Cloudのように専用アプリでの接続を選択しましょう。

海外携帯レンタルの利用

海外で使える携帯電話やWiFiルーターをレンタルしている会社があります。

海外で使える携帯の利用料は日本の携帯会社の携を海外で使うよりもやや割高です。また、受信は無料ですが、携帯の番号も日本の自分の番号を使えるわけではありません。ただ、紛失保険をかけて無くしても困らないように用意する気軽さはあるかもしれません。

WiFiルータのレンタルは、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォン、WiFi内蔵ゲーム機など、手持ちのWiFi機器が海外でそのまま使える点で便利です。利用料も1日1000円前後と定額なのも安心です。自分のWiFi機器がない場合、持って行きたくない場合は同時に借りることも可能です。電話機能はありませんが、スマートフォンなどにSkypeを入れれば、低価格で発信通話ができますし、相手がコンピューターなら着信もできます。

Global Wifi: http://townwifi.com/
イモトのWiFi: http://www.globaldata.jp/
Wi-Ho!: http://www.wi-ho.net/
JAL ABC: http://www.jalabc.com/wifi-smt/wifi-global.html


海外向けSIMカードの利用

SIMフリーのスマートフォン、WiFiルータ、一部のタブレット端末にはSIMカードを入れるスロットがあり、海外向けSIMを挿入することによって、海外での利用、通話やインターネットの利用が可能になります。電話機能のみのもの、電話とインターネット両用のもの、インターネット機能のみのものがあり、価格もいろいろです。以下のものはインターネット機能のみですが、価格は200MBで2600円と比較的リーズナブルです。同社はルータとのセットも販売しています。

MightySim: http://mightysim.jp/

電話会社提供のスマートフォンは他社のSIMカードが使えないようになっています。これらをSIMフリーにする方法もありますが、SIMフリーのスマートフォンも価格が下がってきました。(新品で1万円くらいからあります。)SIMカードがなくともWiFiがある所なら世界中で使えますので、旅行用に新品を購入するのも良いかもしれません。

スコットランドで地元のSIMカードを利用する

スコットランドで販売しているSIMは、それなりの英語と知識が必要ですが、非常に安価で便利です。購入はヒースロー空港の入国審査を出たところに自動販売機があります。ショップで買うより割高ですが、すぐに使える状態のプリペイドSIMカードなので便利です。

エジンバラではPrinces Streetにthreeと02のショップが、グラスゴーではGlasgow Central Stationに近いArgyle Street沿いにO2、Vodafon、threeのショップがあります。


 Princes Streetのthreeと02のショップ

Argyle StreetのVodafon、threeのショップ

以下は英国の主要なSIM提供会社です。各社ともWEBから無料のSIMを請求することが出来ますが、日本へは送ってもらえません。予定の宿泊先に送ってもらう方法もありますが、WEBに接続して申し込みが必要です。

giffgaff: https://giffgaff.com/
three: http://www.three.co.uk/
O2: https://www.o2.co.uk/
vodafone: http://www.vodafone.co.uk/shop/pay-monthly/sim-only-deals/index.htm
Lebara Mobile: http://www.lebara.co.uk/
Lycamobile: http://www.lycamobile.co.uk/en/
EE: http://ee.co.uk/

threeは日本への発送もしています。すでに使える状態のSIMが日本に発送されるのは非常に便利です。最初の利用から30日間有効、2種類ありますが39.5ユーロでインターネットの利用無制限、電話の受信無料、オプションで音声通話とSMSも金額指定でプリペイドできる優れものです。以下をご覧ください。

PrepaidZero: https://uk.prepaidzero.com/

29.5ユーロ(日本円で約4千円)のものはデータ上限1GBですが、動画を見たりしなければ、数日の滞在ならこれで十分なはずです。

SIMカードの利用にはAPNの設定が必要です。あらましはこちら。各社の詳細は以下をご覧ください。

giffgaff: Internet and MMS settings (APN) guide
three: Connecting to the Internet
O2: How do I change my Pay & Go iPhone data settings?

その他、以下で参考となる情報が得られます。

http://pommesandchips.blogspot.jp/2015/06/wi-fiwi-fi.html
http://prepaied.blogspot.jp/
http://blog.scratchpad.jp/prepaid-sim-in-uk-1/
http://blog.scratchpad.jp/prepaid-sim-in-uk-2
http://www.gcd.org/blog/2012/07/957/
http://helppointuk.blogspot.jp/2013/07/simsim.html

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