パブやバーの利用法

パブ、バーは英国の飲み屋さんです。名前は違いますが、パブとバーの区分けは曖昧で、あまり違いはありません。食事を出しているところも多く、1階は飲むだけ、食事は2階というところもあります。また、レストランやホテルでパブを持っているところも多く、パブとレストランでメニューに差を設けているところもあります。時間帯によってはお茶やコーヒーを出している店もあります。

多くのパブは子供同伴での入店を許しています。特に昼間や食事を出している時間帯はほとんど問題がありません。また、ペット同伴での入店を許しているところも多いです。ただし、これらは店主のポリシー次第ですので、お店に聞いて入店するのが良いでしょう。

日本人の場合、実年齢より若く見られることが多々あります。IDを要求されたら、パスポートを見せましょう。英国での飲酒許可年齢は18歳からです。

飲み物を注文する際にはカウンターで飲み物の名前を言って、その場でお金を支払います。ワイン、ウイスキーなど、多くの飲み物は量を言わなくとも店が一杯と決めた量を勝手に出してきます。ビールやサイダーは1パイント(473ml)、ハーフ・パイント(237ml)と指定して注文します。

注ぎ方は豪快で、カウンターのビアタップ(注ぎ口)をグラスに入れ、泡をこぼすように注ぎ、店によってはナイフで溢れた泡をそぎ落とします。日本でよく見るような、綺麗な泡を作る、泡で蓋を作るという考え方はありません。むしろ、注文を受けたらすぐ注いで出す、ビールには泡をほとんど残さないのが普通です。

チップを渡すことはほとんどしませんが、カウンターにチップを受け取る小皿が置いてあったりしますので、良いと思ったら小額置いてください。ただし、注文するごとに置く必要はまったくありません。

店が混んでいて座る場所がない場合も、立ったままでよければ注文して適当なところで飲んでいて構いません。

食事をする場合は席に案内されてから、席で飲み物を注文しますが、何があるか良く分からなかったらカウンターまで行って注文し、その場で貰って席まで持って行っても構いません。支払いは食事と一緒でいいです。

ビールは種類が多く迷うかもしれません。一般にラガーよりエールのほうが濃厚な味わいです。度数は普通4~6%くらいですが、度数が高いほど濃厚な味わいです。また、一概には言えませんが、色が濃いほど焙煎香が強くなっています。一部商品は名称にブラウンやアンバーの名前を入れて、色合いを示しているものもあります。多くのパブが地元の飲み物を揃えているので、聞いて選ぶのも良いでしょう。

欲しければ氷水やソーダ水を頼むことも出来ます。これらは一般に無料です。

飲み終わったグラスは店がすいていればカウンターに戻せば親切ですが、混んでいたら飲んでいた場所に置いていって構いません。ビュフェ形式の店も含め、食器やグラスをカウンターに戻す習慣がほとんどありません。

店によってはビアマットと呼ばれる厚手の紙コースターを提供しているところがありますが、自分の分のビアマットはもらって帰っても構いません。デザインも綺麗で良いお土産になります。

食事をする場合、パブでもレストランでもメニューにはスターター(オードブルのようなもの)とメインコース(メインディッシュ) と分かれて出ていますが、スターターのみ、メインのみを注文しても構いません。また、一皿を何人かで分けて食べても大丈夫です。シェア用に追加の皿を頼めば用意してくれます。ただ、スターターとメインを頼むとスターターを食べ終わるまでメインは出てきません。こうした順序やタイミングは小さなパブでも守ってきますので、注意が必要です。

パブでよく使う用語

Pub Grab:パブでよく出されるパブフードのこと。
Free House:いろいろな会社のビールを出しているパブのこと。かつてパブが特定のメーカーのビールのみ出していた時代の名残り。
Guest Beer:その店の定番ではないビールのこと。今だけ飲めるビールのこと。
Ale:上面発酵ビールのこと。
Lager:下面発酵ビールのこと。
Shandy:ビールとソフトドリンクを混ぜたもの。
Pint Glass:パブでよく使われる1パイント入るグラスのこと。上端の下にふくらみを持つ独特の形のNonicと呼ばれるものが以前はよく使われたが、近年あまり見なくなってきた。
Real Ale:生きた酵母の入った昔ながらのビール。これに対してフィルターを使って酵母を除去したものはKegと呼ばれる。

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